映画「エクソダス:神と王」…水星逆行しすぎて古代エジプトへ…
こんにちは♪立春を迎えたもののまだまだ冬ですね 寒い中で目を和ましてくれる椿にとても癒されています
水星逆行は今日11日までということで、
懐かしい人やものと出会って嬉しかった~なんてこと、皆さんありましたか?
過去に逆行するといえば私は先日、巣鴨にある東洋文庫ミュージアムに行って外国の映画に出てくるような
床から天上までの3階建てはあろうかという巨大な図書空間を体験してきましたよ♪
古い書物から放たれる重厚感…圧巻でした。素晴らしかったです!
長年、研究者しか見る事のできなかったコレクションを
最近になってミュージアムとして解放することになったんですって♪
モダンでありながら粋をこらした建築や、巨大な翡翠の美しい壁ですとか
私的な見所もあって、すごく楽しかったんです♪
所蔵品には
解体新書ですとか、東方見聞録、聖書や東インド会社の航海日記ですとか
科挙の試験の本だった巻物の国宝だとか いろんな古いお宝の本が沢山!
また、こちらのミュージアムではちょうどイスラム展が特別開催されていて
いろんな言葉に訳されたコーランが展示されていましたよ
イスラム教ではイスラム語で書かれたコーラン以外は聖典とは認めていないのですって!
翻訳されて他言語で記されたものはあくまで参考書だとみなされるのだと知りました。
たしかに、絵のように美しい文字で記されているものは美のエネルギーに守護されているようで
独特の力強さを感じます
活字ではなくとくに手描きのものはよけいにそういうエネルギーを放っていました。
こちらのミュージアムは六義園のすぐそばにありますので
もうすぐ咲く梅の時期にぜひ足を伸ばしてみてください
併設のカフェもお庭に面していてよい空間で、お料理も美味しかったですよ♪
あとは逆行期間にあった特筆すべきことは
アトリエで星ハルカさんの西洋占星術講座がスタートされたことです
ハルカさんから講座の冒頭で
占星術は紀元前2000年前には既に研究された〈学問〉であるのだと教わりました。
それだけでも、なんだかすごい感動してしまったのでした。
その時に感じた学ぶ喜びはあらためてBlogにかければと思います。
そしてですね、久しぶりに映画を観に行ったんです。
映画が好きで月に一本は映画館で観るようにしてきたんですが
1月は観なかったので 今年の一本目の映画でした
だいたい私が映画を観る時というのは、夜にふと映画芸術に触れたくなり思い立ったら車をとばして
レイトショーを見に行く!というパターン。
夜遅いと道も空いていますし、20分ほどで3カ所の映画館に着くことができます
今回は、「エクソダス:神と王」(3D)を観てきました。
なぜこれにしたかというと、好きな俳優のクリスチャン・ベールが主演なのと
(私は彼が子役デビューした太陽の帝国からのファンなのです!)
そして監督がリドリー・スコット。(リドリースコットの作品はすべて観ています!)
そういえばこの監督の映画「プロメテウス」観ました?
エイリアンの映画だと思ってみたら、
完全にアナンヌキとかですね、爬虫類型宇宙人の話なんです。
この映画では古代のまだ人類どころか魚も生まれていない地球の海に
宇宙人が自分のDNAをまぜて
生物の種をまいたところが冒頭なんですよ!
すごいですよね驚きです!
人類創造の神はいない、宇宙人が神だったっていう映画なんです。
慌ただしく「エクソダス:神と王」のストーリーを確認することなく
クリスチャンベールが出ているならという理由で選んだのですが
内容をみると、なんと旧約聖書の出エジプト記が題材と書いてありました。
え!? それって十戒でモーゼ?
十戒といえば私の好きな映画です。
何が好きなのかというと、私はCG技術の無い古い時代のカクカクとした特撮が好きなのです!
昔の十戒でいうと、海が割れるシーンですとか
杖が蛇に変わるシーンがワクワクして好きです。
他にカクカクした特撮で好きなのは、「シンドバッド黄金の航海」などもいいですね♪
話がずれてしまいました…
とにかく、神は宇宙人なんだっていう映画を撮ったリドリー・スコット監督が
エジプトものの十戒を撮った作品で
クリスチャン・ベールがモーゼ役なんて、もう絶対に面白いに決まっている!と
ワクワクしました♪
それにしても、彼はカメレオン俳優ですが最近の救世主ぶりは凄いです
バッドマンではブルース・ウェイン、ターミネーター4ではジョン・コナー、
とどめにモーゼ役です。もう弱々しい役や極悪非道の「アメリカン・サイコ」みたいな悪人の役はこないのじゃないかと心配になってしまいます。
映画の感想はというとですね、
必見のおすすめ!です
何が必見かというと、とにかく古代エジプトのセットや情景が素晴らしいんです!
衣装や小物の再現性ですとか、細かくスローモーションでじっくりセットや衣装を観察したいくらい!初めてみるものにワクワクしました。
3Dの映像なので広大な土地と巨大な建造物の遠近感がリアルで臨場感が半端無かったのです
まるで自分もエジプトの神殿に居るのかと錯覚するような映像世界でした。
私はとくにイシスのチャネリングやエネルギーにコミットはしてきてないのですが
イシスが好きな方や古代エジプトに前世を感じる方は絶対に見た方が良いと思います。
巫女が占いや儀式をするシーンもあって興味深かったんですよ~!
そういえば、むかし退行催眠をしたときに
古代エジプトで船を作る仕事をしていて
海に出すならともかく、墓に入れる為の「日の目をみない船」をつくるのが嫌になって
逃げ出したいって悩んでいるおじさんの前世がでてきたことがありました。
その時のセッションでその時代の自分は解放されてしまったので
胸がザワザワすることもなく没頭して鑑賞することができました。
今回とても興味深かったのは、途中に預言や奇跡のシーンが出て来るのですが
「十戒」では本当にファンタジー的だった神の預言や奇跡が
「エクソダス:神と王」では古代の人は科学的な根拠を知らないので
天候の変動で生態系が変化したことで起きる現象を
神の裁きであったり奇跡であると感じたのだというような演出で描かれていたことです
大陸的な規模で繰り広げられる自然の営みが
ダイナミックに表現されていることもとてもよかったのです
そこに古代の人々と現代の私たちを繋ぐ
自然の理にときに翻弄されてしまう…という共通の試練を感じました
また、支配するものと支配されるものに共通な苦しみ
それは
食べることが満足に叶わなくなることと
愛するものを失うこと。
この映画の中で、神なのか使い手なのかが
救いを求めるモーゼや奴隷のヘブライ人達にたいし
厳しい事態をそのまま傍観するような
啓示を求められても沈黙している描写があります
そこでは
救世主でありながら今回の映画のモーゼはとても人間らしく描かれていました。
余談ですが、マーティン・スコセッシ監督も遠藤周作の「沈黙」を映画化するんですよ。
日本人ではなくアメリカ人の監督がどのように撮るのか楽しみです♪
日本の古くからの宗教といえば 大きく神道と仏教がありますね
この映画の中で400年の奴隷生活からモーゼによって解放された古代ヘブライ人達は
流れ流れて最終的に日本に辿り着いたという説もあります。
古代ヘブライ語と日本語の共通性とか、ユダヤ教と神道の儀式の共通性とか
神道についてはそういった面白い入り口からでしか、まだ知らないのですが
少しづつ勉強したいなと思います。
仏教については私の祖母の家系はお寺の住職でもあるので
少し馴染みがあります
大乗仏教では1人1人の人間の中に仏がいると信じますよね
だから他者も同じく仏を命の中に宿している人だから大切に尊ぶ、
外に教えや救いを求めるのではなく
ありのままの自分らしさを認めつつさらに磨いていき表現することで自分も幸せになり
その命に触れた他者も幸せになっていくっていうのを求めていくという…
そういったことが仏教の中に通っている哲学なんだと思っているのです。
最近は、ハリウッド映画でも勧善懲悪で正義を語ったりそういう単純なヒーロー像はなくなったなぁと思います
スターウォーズから徐々に東洋思想が入って来たなあという流れに思ってきました
キリスト教世界を描いた映画、今回はモーゼなのでイスラム教も関係ありますが
なんというか1人の人間と神という存在の距離感が
この映画では近くなったような感じが伝わりました
なので余計に、ファンタジーではなくリアルな物語として観ることができました。
人類を誕生させた神はエイリアンで宇宙人だった!という映画を作ったリドリースコットが
このような映画を今度は作ったということもなんだかSFと古代が繋がっていて興味深いです。
また、同時期に現実世界において
イスラム国という適切ではない呼称でよばれた組織による残酷なニュースがあり
「なぜこんなことになるのか?」とその背景に想いを馳せると
この映画の中で描かれた
「支配するものと支配されるもの」
そして、「満足に食べることが叶わない苦しみ(夢を描く余裕もなくただ生きている)」
「愛するものを失う苦しみ」
そういった物語というのが
今なお厳然と手の届く現実世界に続いているのだと感じました。
古代と現代をいったりきたり 映画という嘘(ファンタジー)の世界と、
今わたしが生きている世界(リアル)の境界が滲んで
では何が真実なのかふと考える映画になりました。
そんなことを経て、逆行期間から水星順行の世界へ戻ってきました。
よかったら、この映画を観て
感想を聞かせてくださいね♪
ではではまた~